【4月17日 AFP】国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は16日、アフリカ北東部スーダンでの正規軍と準軍事組織との戦闘に巻き込まれ、世界食糧計画(WFP)の職員3人を含む数十人の民間人が死亡したとし、強く非難した。

 スーダンでは、15日から16日未明にかけて正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が衝突し、少なくとも民間人56人が死亡した。隣国エジプトとチャドがスーダンとの国境を閉鎖するなど、情勢は緊迫化している。

 グテレス氏は声明で、北ダルフール(North Darfur)州でWFP職員3人が死亡した件を含め、民間人が多数死傷した事態を非難。同氏の報道官、ステファン・ドゥジャリク(Stephane Dujarric)氏は「加害者は速やかに裁きにかけられねばならない」と述べた。

 ドゥジャリク氏はさらに、グテレス氏は戦闘の即時停止と「対話の再開」を改めて求めるとともに、危機打開に向け地元指導者や関係国との接触を続けているとした。

 外交筋によると、国連安全保障理事会(UN Security Council)は17日、スーダン情勢への対応を協議する非公開の会合を行う予定。(c)AFP