【4月14日 AFP】訪米中のポーランドのマテウシュ・モラウィエツキ(Mateusz Morawiecki)首相は13日、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領を念頭に、欧州人が中国との関係強化を目指せば、歴史的な過ちを犯す可能性があると非難した。

 モラウィエツキ氏は首都ワシントンのシンクタンク「大西洋評議会(Atlantic Council)」で、「(一部の欧州諸国が)中国での欧州連合(EU)製品の販売を促進しようと、地政学的に大きな犠牲を払って近視眼的に中国に目を向け、対中依存を強めている」「ロシアを相手に犯したのと同じ、非常に大きな過ちを中国相手に犯そうとしている」と訴えた。

 また、マクロン氏の名前こそ挙げなかったがその発言に言及して、「台湾は関係ないと言っていては、ウクライナのきょう、あしたを守ることはできない」「ウクライナが陥落し、征服されれば、翌日にも中国が台湾を攻撃してもおかしくない」と述べた。

 さらに「欧州の自立というと聞こえはいいが、それは欧州が重心を中国に移し、米国との関係を断ち切ることを意味する」「戦略的自立という概念が、判断を誤り自ら災難を招くということを意味するのであれば、まったく理解できない」と語った。(c)AFP