【4月12日 CGTN Japanese】中国の北京動物園で飼育されている世界最高齢のトキの「平平(ピンピン)」が、このほど37歳の誕生日を迎えました。人ならば100歳以上に相当し、これまで世界最高齢だった日本で飼育されたトキの「キン」の記録である36歳を上回りました。

「平平」は1986年4月9日に中国北西部の陝西省漢中市洋県で生まれ、北京動物園に移され、同じく洋県で生まれたトキの「青青(チンチン)」とつがいになりました。2羽の間には計27羽のトキが誕生しました。2羽から多くの子が生まれたことは、中国初のトキの人工飼育作業に重要な意義があったとされます。

 洋県では1981年、発見された7羽のトキのうち、1羽のひな鳥が巣から落ちたため、北京動物園に運ばれて救護されました。それ以来、1980年代には「平平」と「青青」など6羽が洋県から北京動物園に運ばれ、中国初のトキの人工飼育個体群が形成されました。

 トキは一夫一婦制であり、2歳には成熟して、その後は毎年2個から4個の卵を生みます。孵化までには28日間、ひなを育てるには45日間が必要です。トキの両親は交代で孵化と育児を行います。(c)CGTN Japanese/AFPBB News