【4月9日 AFP】ナチス・ドイツ(Nazi)高官の戦争犯罪を裁いたニュルンベルク裁判(Nuremberg Trial)で検事を務めたベンジャミン・フェレンツ(Benjamin Ferencz)氏が7日夜、米フロリダ州の介護施設で老衰のため死去した。103歳。同氏の息子が8日、AFPに明らかにした。フェレンツ氏は、同裁判検事の最後の生存者だった。

 フェレンツ氏は1920年、東欧でユダヤ人の両親の下に生まれた。後に米国に移住、米国籍を持つ。ハーバード大学ロースクール(Harvard Law School)卒。第2次世界大戦(World War II)中は米陸軍で勤務した。

 27歳でニュルンベルク裁判の主任検事の1人に就任。100万人以上を虐殺したとされるナチスのアインザッツグルッペン(Einsatzgruppen)幹部の責任追及を担当した。アインザッツグルッペン関連では、最終的に22人が有罪となり、うち4人の死刑が執行された。(c)AFP