【4月9日 AFP】米国務省報道官は8日、台湾周辺で軍事演習を開始した中国に対し、自制を呼び掛けた。一方で、米国にはアジアの安全保障を守る用意があると語った。

 報道官は「中国との対話チャンネルは依然開かれており、われわれは常に自制を促し、現状に変更を加えないよう求めてきた」と説明。「(アジア)地域の平和と安定および、安全保障の責務を満たすための十分なリソースと能力を備えていることに満足しており、自信も持っている」と述べた。

 その上で、米国は「中国の行動を注視している」と強調した。

 中国は、台湾の蔡英文(Tsai Ing-wen)総統が5日、米カリフォルニア州に立ち寄ってケビン・マッカーシー(Kevin McCarthy)下院議長と会談したのを受け、軍事演習を行うと発表した。報道官はこれについて、「過剰反応の口実にすべきではない」とくぎを刺した。(c)AFP