【4月9日 AFP】男子ゴルフのメジャー第1戦、第87回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2023)は8日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club、パー72)で2日目の残りと3日目が行われ、大雨のため2日連続でサスペンデッドとなる中、ブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)が通算13アンダーの暫定首位を維持した。

 グリーンに水が浮き、全英オープン(The Open Championship)を思わせるような悪天候に選手が苦戦する中で、主催者は第3ラウンド途中で順延を決断。大雨が降り、強風の吹く肌寒いコンディションに、選手は傘の下で身を縮め、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)はキャップの上からニット帽をかぶってラウンドした。

 6ホールをプレーし、スコアを1ストローク伸ばしたケプカは、「もちろん、非常に難しかった。ボールがどこにも飛ばなかった」と話し、「雨とも闘わないといけなかったし、凍えるほど寒かった。この状況は簡単じゃない。プレッシャーのかかるパットを決めなくてはいけなかった。難しい一日になるのは分かっていたから、とにかく粘り強くプレーして、結果を拾わないといけなかった」と続けた。

 予報では、9日の天気は回復する見込みで、気温も16度近くまで上がり、降水確率もかなり下がるという。上位勢にとっては、最大30ホールをまわらなくてはならない忙しい一日となる。

 暫定順位は、ジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)がケプカと4打差の2位で、史上初となるアマチュアでのマスターズ制覇を目指すサム・ベネット(Sam Bennett、米国)が7打差3位。パトリック・キャントレー(Patrick Cantlay、米国)や全米オープン選手権(2022 US Open Championship)王者マシュー・フィッツパトリック(Matthew Fitzpatrick、イングランド)ら4人が8打差4位タイにつけている。

 アマチュアで出場した1996年大会を除いて、マスターズで予選落ちしたことがないウッズは、その記録を維持し、フレッド・カプルス(Fred Couples)とゲーリー・プレーヤー(Gary Player)が持つ23回連続予選通過に並んだ。しかしバックナインスタートとなった第3ラウンドの15番と16番で連続ボギーをたたき、暫定最下位となっている。(c)AFP/Simon EVANS