【4月7日 AFP】トルコを訪問中のセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)ロシア外相は7日、ウクライナとの停戦協議が開かれるならば、ロシア側は「新しい世界秩序」の創造を焦点に置くことを望むと述べた。

 ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、トルコは両国との関係を維持してきた。

 同国を訪問し、メブリュト・チャブシオール(Mevlut Cavusoglu)外相と会談したラブロフ氏は、ロシアからの輸出が阻害される状況が続くなら、トルコが仲介した穀物輸出合意を破棄する可能性も示唆した。

 ラブロフ氏は「いかなる交渉も、ロシアの利益、ロシアの懸念を考慮するという前提に基づかなくてはならない」と強調し、「新しい世界秩序の基礎となる原則についての話し合いになるべきだ」との見方を示した。

 その上で、ロシアは「『一つの覇権国』が率いる単極性の世界秩序」を否定すると述べた。ロシアは長年、国際舞台における米国の支配的立場に抗う闘争を率いていると訴え、ウクライナ侵攻もこの闘争の一環だと主張している。(c)AFP