【4月6日 AFP】インドネシア・バリ(Bali)当局は5日、神聖な山の上で下半身を露出した写真をインターネットに投稿したロシア人観光客を強制退去させたと明らかにした。

 バリでは、観光客がヒンズー教文化を尊重しないような行動をとる事態が相次いでおり、当局は取り締まりを強化している。

 強制退去となった24歳のロシア人はソーシャルメディアで「ユーリー・チリキン(Yuri Chilikin)」と名乗っている。

 チリキンさんは、バリ最高峰で、ヒンズー教の神々が住むと考えられているアグン山( Mount Agung)で、ズボンを下ろして下半身を露出させた写真を投稿した。

 バリの入国管理当局は、チリキンさんが4日にドバイ(Dubai)経由でモスクワに送還されたと発表した。インドネシアへの入国が少なくとも6か月間禁止される。

 写真の投稿が発覚すると、チリキンさんは拘束され、事情聴取が行われた。その後、チリキンさんは謝罪し、山の前で行われた清めの儀式にも参加を求められた。

 チリキンさんは3日、インスタグラム(Instagram)に儀式の写真を投稿。「自分の行動を正すために必要なことは全てした」「どういうことをすべきではないかという良い教訓になった」とキャプションを添えた。

 バリ州知事は先月、書簡でインドネシア政府に対し、ロシア人とウクライナ人観光客の到着ビザ発行を停止するよう要請した。(c)AFP