【4月6日 AFP】パキスタンで5日、国際獣医師チームが17歳の雌ゾウの診察を行った。鎮静剤のため一時「死にかけた」ものの、数か月にわたり苦しんできた複数の疾患が特定でき、治療が進められる予定だ。

 診察を受けたのは、カラチ動物園(Karachi Zoo)で飼育されているアフリカゾウの「ヌール・ジェハン(Noor Jehan)」。後ろ足の間に大きな腫瘍があり、舎内を歩くことさえ難しい状態で、飼育員や来園者から心配する声が上がっていた。

 つらそうなヌール・ジェハンの画像がソーシャルメディアで拡散されると、動物愛護団体「フォー・ポーズ・インターナショナル(Four Paws International)」の獣医師と野生動物専門家からなるチームが治療に名乗りを上げた。

 獣医師のアミル・カリル(Amir Khalil)氏は大掛かりな診察を終えた後、「鎮静剤を投与した際、ヌール・ジェハンは危うく死にかけた」と報道陣に話した。「危険を伴う処置だった」

 鎮静剤投与後は体重3.5トンのヌール・ジェハンを持ち上げるために巨大クレーンが使われた。超音波診断などにより腹部に大きな血腫が確認されたほか、腸にも問題があると分かった。

カリル氏は「ヌール・ジェハンが深刻な痛みを感じ、苦しんでいるのは間違いない」「治療法はある。運も必要だが、今後数日は忙しくなる」と述べた。

 パキスタンの動物園は、動物福祉を無視していると批判されることが多い。(c)AFP