【4月5日 AFP】中央アジア・ウズベキスタンはこのほど、ロシアのウクライナ侵攻を支持するアーティストが出演予定だった音楽フェスティバルを中止した。関係者が4日、AFPに明らかにした。

 音楽フェス「ジャラ(Zhara、ロシア語で熱の意)」は、首都タシケントで5月20、21両日に開催予定だった。

 チケット販売会社の担当者はAFPに対し「ロシア人歌手の参加と彼らのソーシャルメディア上の発言を踏まえ中止された」と話した。

 タシケント警察も「内務省の指示で中止された」と認めた。ウクライナ侵攻を支持するロシア人歌手の出演が理由かと問うと、「その通りだ」と答えた。

 出演リストには、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領も参加した愛国者集会に出演したロシア人ロック歌手グリゴリー・レプス(Grigory Leps)氏や、ウクライナ東部のロシア兵を昨年慰問したポップ歌手オルガ・ブゾワ(Olga Buzova)氏が含まれていた。

 ジャラフェスをめぐっては、同じく中央アジアのカザフスタン・アルマトイ(Almaty)でも先月中止となった。昨年はアゼルバイジャンでも中止に追い込まれた。

 ウズベク、カザフ両国はロシアと緊密な関係にあるが、侵攻への支持を表明していないなど、侵攻をめぐっては、旧ソ連構成国は微妙な立場にある。(c)AFP