【4月4日 AFP】国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)は3日、ロシアの侵攻によるウクライナの遺跡や文化財の被害額が約26億ドル(約3460億円)に上ると発表した。

 約250の遺跡が損壊または全壊した。ほとんどは東部にあるという。

 また、2022年2月のロシアによる侵攻後、文化や観光、スポーツ、娯楽などの産業で計151億ドル(約2兆円)の収入が失われた。

 ユネスコのオードレ・アズレ(Audrey Azoulay)事務局長は3日、ウクライナを訪問。被害と産業の回復には約69億ドル(約9170億円)が必要だと述べた。

 南部オデーサ(Odessa)の歴史地区は今年、世界文化遺産に登録された。これで同国の文化遺産は7件、自然遺産は1件となった。(c)AFP