【3月26日 AFP】ロードレース世界選手権、第1戦ポルトガルGPは25日、初開催となったスプリントレースが行われ、ドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)の昨季王者、フランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)が優勝を飾った。

 2位にはプラマック・レーシング(Pramac Racing)のホルヘ・マルティン(Jorge Martin、スペイン)、3位には同日行われた予選でポールポジションを獲得したレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が続いた。

 スプリントレースの距離とポイントは決勝の半分で今回が初開催。今季は21大会のすべてでスプリントレースが開催される。

 バニャイアは「かなり楽しかった。レースよりも短いから、より緊張感があった。新しいタイヤで周回数も少ないから、さらにプッシュできた」と振り返り、「3位以内が目標だったからいい気分だし、満足している」と述べた。

 一方で、2021年シーズンにフランス勢として初の総合優勝を飾ったモンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo)は新方式を非難し、シーズン中にクラッシュが増えることになると予想した。

 クアルタラロ「まったく気に入らない。危険だし、アグレッシブにいかないと順位を落としてしまう。ジャングルのようなもの。接触が少なくてもっと安全なクルマとは違うんだ。体力的には厳しいものになるだろうし、(通常の決勝レースで行われる)25周ならもう少し時間もある」とコメントしている。

 MotoGP史上初のスプリントレースでは、ドゥカティのエネア・バスティアニーニ(Enea Bastianini)とドゥカティのサテライトチーム、ムーニーVR46レーシングチーム(Mooney VR46 Racing Team)のルカ・マリーニ(Luca Marini)の両イタリア人ライダーがクラッシュ。バスティアニーニは鎖骨を折り、26日の決勝や来週末のアルゼンチンGPの欠場が決まった。

 また、ホンダの2020年王者、ジョアン・ミル(Joan Mir、スペイン)はクアルタラロと接触してリタイアとなった。(c)AFP