【4月3日 CNS】経済的に裕福な環境で育った中国のZ世代(1995~2009年生まれ)は消費志向が強く、毎月の給料を残らず使う「月光族」(中国語で「光」は「すっかりなくなる」という意味がある)が少なくない。しかし最近は将来の不確実性や病気・解雇のリスクを考え、財テクに注目する若者が増えている。

「2022年中国青年投資態度白書」によると、「95後(1990年代後半生まれ)」世代で「投資・財務管理の経験や計画がある」という人は9割を超え、「00後(2000年代生まれ)」でも8割を超えている。

 2000年代生まれの70.9%が「長期的な発展が見込めるか」を投資で最も重要な要素と考えており、1980年代、1990年代生まれよりその傾向が高い。また、Z世代の49.2%が「手元にお金があれば、投資しないと損をする」と回答しており、全世代の平均よりも高い。

 一方で、消費への欲求も相変わらず強い。リポートによると、Z世代の54%が「自分の好みに合うものなら、高額の支払いもいとわない」と答えている。証券大手・国泰君安証券(Guotai Junan Securities)チーフアナリストの蒋亦凡(Jiang Yifan)氏は「Z世代の投資スタイルは合理的だが、その狙いは資産の運用・維持ではなく、当座の資金を増やすことを目的としている」と話す。

 3000人に調査した結果によると、「投資を計画・実践主な目的は何か」という質問に対し、「給料を使い果たすのを避けるため」を選んだ2000年代生まれは平均より10.6%高く、1990年代後半生まれ世代も6.5%高い。Z世代は自分の価値観を大切にしながら、「月光族」になることを避けようとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News