【3月22日 AFP】第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日、米マイアミで決勝が行われ、日本は3-2で米国を下し、通算3度目の優勝を飾った。9回に登板して試合を締めくくった大谷翔平(Shohei Ohtani)は、大会最優秀選手(MVP)に選出された。

 日本は最終回に大谷がマウンドへ上がると、最後は米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)のチームメイトで、米国代表主将のマイク・トラウト(Mike Trout)を三振に切って取り、完璧な筋書で3度目の優勝を飾った。

 大谷は、米放送局FOXスポーツ(Fox Sports)のインタビューで「(キャリアの栄光の中でWBC制覇は)今のところトップじゃないかなと思う。このシチュエーションで投げることはなかなかないことなので、緊張しましたけど、感謝の方が大きかった。この舞台で投げられて感謝しかない」

 また、試合前に大谷は控室での声出しの際、チームメートに対して米国選手に「憧れるのをやめましょう」と呼びかけ、チームを鼓舞していた。

 これについて大谷は「野球をやっていれば誰もが知っている選手たちが1番から9番まで、(ベンチも含めて)素晴らしい選手たちが並んでいる」とし、「リスペクトの気持ちが受け身の形になってしまう。そこだけ、負けないんだという気持ちを持っていきたいと思っていた」と続けた。(c)AFP