【3月22日 AFP】リビア北西部サブラタ(Sabratha)で10日、国民食を世界にアピールするため、巨大クスクスが作られた。

 ローマ劇場の遺跡のそばの会場で、直径4メートルの皿にクスクスが盛りつけられた。調理にはセモリナ粉、マトン、カボチャのほか、シリアのクスクスに欠かせないバターで炒めたタマネギが計2400キロ使われた。

 ある観客はクスクスについて「私たちのアイデンティティー、文化、遺産で、誇りに思う」と語った。

 クスクスはベルベル(Berber)人により受け継がれてきた料理で、リビアなど北アフリカのマグリブ(Maghreb)諸国の主食となっている。

 クスクスは2020年、アルジェリア、モロッコ、チュニジア、モーリタニアの共同申請により、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。

 政治危機が続くリビアは、無形文化遺産保護条約を批准していないため、申請に加わらなかった。(c)AFP