【3月21日 AFP】ニュージーランドラグビー協会(NZR)は21日、2024年からオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)を率いる新ヘッドコーチ(HC)に、スコット・ロバートソン(Scott Robertson)氏が就任すると発表した。

 スーパーラグビー(Super Rugby)のクルセイダーズ(Crusaders)を率いるロバートソン氏は、今年のW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)後に、ラグビー界で最も注目を集める仕事の一つに就くことになる。

 テストマッチレベルでの経験の無さを疑問視されながらも、選考委員たちに好印象を与えた48歳のロバートソン氏は、「大きな責任を伴う仕事だが、黒いジャージーのレガシーに貢献する機会に興奮している」と述べた。

 1998年から2002年にかけて、オールブラックスの一員として23試合に出場しているロバートソン氏は、現日本代表HCのジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)氏とともに新指揮官候補に挙がっていた。契約期間は2027年に行われるW杯オーストラリア大会(Rugby World Cup 2027)終了後までとなっている。

 ロバートソン氏はクルセイダーズで6年連続でスーパーラグビー制覇を遂げているが、これまで代表チームを指揮した経験はない。オールブラックスで成功を収めた指揮官の多くは、国外で経験を積んだ後オールブラックスで入閣している。

 昨年のニュージーランドは、ホームでアイルランドにシリーズ勝ち越しを許し、アルゼンチンにはホームで初となる金星を献上するなどし、イアン・フォスター(Ian Foster)現HCの下で世界ランク3位に転落していた。フォスターHCは、この人事手続きについて怒りを見せており、気が散らされるとの理由から協会側にW杯終了後まで待つよう促していた。(c)AFP