【3月20日 AFP】米メリーランド州アッパーマルボロ(Upper Marlboro)で、タニース・リードさんはアフリカ系のコミュニティーの女性たちに銃の取り扱いを教えている。銃が身近にある環境で育ったが、信頼できる女性インストラクターを見つけることができず、自ら「プリティー・シューターズ銃器トレーニング(Pretty Shooters Firearms Training)」を立ち上げた。

 米疾病対策センター(CDC)が公表しているデータによると、米国では2020年、銃による死者の合計が4万5222人に上った。

 リードさんは、訓練を受けることでコミュニティーの女性や家族に銃火器を安全に取り扱えるようになってほしいと語った。政府の銃規制、あるいは規制の欠如といった懸念から、新型コロナのパンデミック(世界的な大流行)後、受講者が増えているという。

 19日の講座に参加していた受講者の一人、バーニス・ハワードさんは近所の住人が銃を突き付けられて暴行された事件をきっかけに参加したと話した。(c)AFP