【3月15日 AFP】台湾軍傘下の国家中山科学研究院(NCSIST) は14日、初めて自主開発した携帯可能な小型攻撃ドローン(無人機)を公開した。ウクライナ軍がロシア軍に対して使用している米国製の「スイッチブレード300(Switchblade 300)」と同種の徘徊(はいかい)弾薬ドローンだ。

 NCSISTによると、使い捨てのこのドローンは15分間飛行することができ、リュックサックに入れて持ち運べるほど小さい。

 NCSIST航空研究所の斉立平(Chi Li-pin)所長は、「軽量で携帯できるため、飛行させることが可能な大きな手りゅう弾のようなものだ」と説明。「沿岸部に近い標的を狙うのに効果的」で、最大飛行距離は10キロだと述べた。

 所長によると、台湾は次世代の「自爆型」攻撃ドローンの開発も進めており、より大型でさらに長い距離を飛行できるタイプもあるという。攻撃ドローンは爆発物を積んで標的に向かって突っ込み、目標物を破壊する。

 同盟諸国は台湾に対し、中国軍による大規模侵攻を困難にする非対称戦略、通称「ヤマアラシ戦略」を採用するよう促している。この戦略では、比較的安価で携帯型の兵器システムの購入や、民間人への戦闘訓練が重視されている。(c)AFP