【3月14日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は13日、ハンガリーのオルバン・ビクトル(Viktor Orban)首相を首都パリのエリゼ宮(Elysee Palace、大統領府)に迎えて会談を兼ねた夕食会に臨み、ウクライナ侵攻をめぐる欧州の「結束」の必要性を強調した。仏大統領府が明らかにした。

 オルバン氏は欧州の他の首脳とは異なり、ロシアのウクライナ侵攻に対する欧州連合(EU)の姿勢について、ロシアに「間接的な戦争」を仕掛けていると公然と批判し、停戦を呼び掛けてきた。

 仏大統領府によると、夕食会でマクロン氏は「ロシアの侵略を受けるウクライナへの支援で、特に制裁の厳格な適用という面で欧州諸国の結束の必要性を再確認した」という。

 またマクロン、オルバン両氏は、北大西洋条約機構(NATO)へのフィンランドおよびスウェーデンの加盟についても協議した。両国のNATO加盟申請をめぐっては、加盟30か国のうちハンガリーとトルコだけがまだ批准に至っていない。

 ハンガリーはロシアからのエネルギー輸入に大きく依存している。オルバン氏はロシアとの関係維持を表明し、ウクライナへの武器供与を拒否。また対ロ制裁にも批判的だったが、ハンガリーは最終的にEU側と協調した。(c)AFP