【3月14日 AFP】ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は13日、訪問先のイラン首都テヘランでイブラヒム・ライシ(Ebrahim Raisi)大統領と会談し、密接な関係を強調した。両国は共にロシアのウクライナ侵攻をめぐる姿勢を含め、西側諸国と激しく対立している。

 ルカシェンコ氏は「外部の意志を押し付けてくる圧力にあらがうイラン国民の忍耐強さに大きな敬意を表する」と前置きし、イランは「何があっても最新技術や原子力エネルギーを開発している」と称賛。協力関係のさらなる深化を呼び掛けた。

 共同声明ではウクライナ紛争への言及はなかったが、ルカシェンコ氏はロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の盟友であり、ベラルーシはロシア軍の後方基地として機能している。

 一方のイランも、ウクライナ紛争について中立的な立場を強調しつつ、ロシアとの緊密な関係を維持している。米政府は、イランが自国製の自爆型ドローン(無人機)をロシアに供給していると非難している。

 ルカシェンコ氏は今月、中国も訪問し、ウクライナ危機の「政治的解決」をめぐる提案に支持を表明した。

 映像はベラルーシ大統領府が13日撮影・提供。(c)AFP