【3月13日 AFP】台湾政府は13日、中国大陸に近い島の基地から行方不明になっていた台湾軍兵士が中国本土にいることを確認したと明らかにした。

「陳」という姓のみ公表されているこの兵士は、中国・アモイ(Xiamen)から約5キロの距離の金門群島(Kinmen Islands)二胆(Erdan)島に配属されていたが、9日から行方が分からなくなっていた。

 台湾の対中政策を担う行政院大陸委員会(MAC)の邱太三(Chiu Tai-san)主任委員はこの兵士について「中国本土にいることが確認された」と明かした。

 兵士は脱走したのかと問われた邱氏は、政府が「追って調査する」と述べた。

 国防部(国防省)は現時点で、兵士が中国本土にいたことについてコメントを出していない。

 台湾軍によると、兵士は二胆島に駐屯する烈嶼守備大隊(Lieyu Garrison Battalion) で炊事を担当していたという。(c)AFP