【3月11日 AFP】南米コロンビア政府は10日、シングルマザーもしくは貧困層で家族を養っていた女性受刑者約5000人を、社会奉仕を条件に釈放する方針を発表した。

 対象は、軽犯罪で8年以下の禁錮刑を科された女性受刑者。全国1万7000人のうち約5000人に資格があるとみられる。

 釈放後は、教育・環境保護分野や公共交通機関などで刑期満了まで週5〜20時間無給で社会奉仕を行う必要がある。ネストル・オスナ(Nestor Osuna)法相によれば、「5時間労働で1週間服役」したことになる。規定時間以上働いた場合は収入として認められる。

 ペトロ氏は「収監され子どもと離れて過ごせば、その子どもは愛情を知らずに育ち、将来その多くが犯罪に手を染める」おそれがあると指摘した。

 同国では刑務所の過密が深刻化しており、同氏は厳罰化より犯罪防止政策を支持している。(c)AFP