【2月27日 CGTN Japanese】中国最北の県である黒竜江省(Heilongjiang)大興安嶺地区塔河県の文化観光局の都波局長が配信した「森のあるじ」という動画がここ数日、ネット上で大きな反響を呼んでいます。わずか20数秒の動画ですが、純白の雪化粧をした白樺林で、美しいオロチョン族の衣装をまとった都波局長の姿に、「熱い投稿」が相次いでいます。

 都波局長は今年45歳で、ハルビン師範大学漢言語文学科(中国語文学科)を卒業して1999年に公務員になり、2019年に塔河県文化観光局長に任命されました。「森のあるじ」の動画が投稿されると、多くのネットユーザーが「中国で最も美しい観光局長だ」と称えました。取材を受けた都局長は、「『冬にこんな服を着る人がいるものか。どうせ見せかけだけだ』などと理解していただけない人もいますが、動画を通じてより多くの人にオロチョン族の伝統衣装の美しさを知り、少数民族が集まり住む中国最北の純粋な自然を見て、その独特な魅力を発見していただきたい」と説明しました。

 塔河県は黒竜江省北部に位置する、中国最北端の県です。北は黒竜江主航路の中心線でロシアと接し、国境線の長さは173キロに及びます。県には漢族、満族、ホイ族、オロチョン族、ロシア族など15の民族が住んでいます。県内の十八站オロチョン族郷は、オロチョン族の人々が最も多く集まり住む場所です。オロチョン族は塔河県の先住民で、長い歴史と独特の文化を持っています。骨付き羊肉の塩煮の手把肉、シャーマン舞踊、白樺の樹皮で作られた船、撮羅子(テント)、白樺樹皮工芸品などの民族の独自色を持つ文化で、中国国内および世界の人々を魅了しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News