【2月25日 AFP】米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)戦略広報調整官は24日、ロシアがイランとの軍事協力を強化する一環として、ウクライナ侵攻用の兵器供与の見返りとして戦闘機の提供を検討していると明らかにした。

 カービー氏によると、イランは核開発をめぐる欧米の制裁で孤立する中、ウクライナ侵攻用の兵器を提供する見返りにロシアの支援で軍事力を強化しようとしている。

 カービー氏は、ロシアはイランに対し、戦闘機以外にもミサイルや電子機器、防空システムなどを前例のない規模で提供する可能性があり、対するイランはロシアから新たに攻撃ヘリやレーダー、訓練機など「計数十億ドル相当」の軍装備品も購入しようとしていると指摘。「相互支援を懸念していたが、現実のものとなりつつある」と述べた。

 また、イランが既に無人機数百機や火砲、戦車用砲弾を提供するなど、ロシアへの軍事支援を拡大しているとの見方を示した。(c)AFP