【2月24日 AFP】イタリアで今週開幕したミラノ・ファッションウィーク(Milan Fashion Week)で、高級ブランドによる顧客争奪戦の焦点となっているのは、K-POPとそのファンだ。

 23日に行われたプラダ(Prada)のショーで最も大きな歓声を上げたのは、インスタグラム(Instagram)で1660万人のフォロワー数を誇る韓国人歌手、チョン・ソミ(Jeon Somi)のファンだった。

 ファンらはチョン・ソミの姿が見えると、押し合いへし合いしながら叫んでいた。プラカードを掲げていた20歳のイタリア人女性は、ずっと待っていたと語った。

 初日22日のフェンディ(Fendi)のショーも、韓国人女優ソン・ヘギョ(Song Hye-Kyo)が登場すると同様の熱狂が会場を包んだ。

 同じく20歳だという別の女性は、韓国アイドルのファングループを通じて出演を知ったと興奮気味に語った。ブラックピンク(BLACKPINK)のファンでもあるという。

■ブランドアンバサダーに起用

 イタリアのファッション業界にとって韓国は、戦略的に重要な市場となっている。

 これまでにブルガリ(Bulgari)、シャネル(Chanel)、セリーヌ(Celine)、ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)などが韓国のスターをブランドアンバサダーとして起用している。

 人気グループ「BTS(防弾少年団)」のメンバー、ジミン(Jimin)は今年1月、ディオール(Dior)の新グローバルブランドアンバサダーに就任した。ヴァレンティノ(Valentino)はBTSメンバーで、今春ソロツアーを予定しているシュガ(Suga)とのコラボレーションを発表した。

 一方、グッチ(Gucci)は昨年夏にデビューシングルをリリースした韓国のガールズグループ、ニュージーンズ(NewJeans)のハニ(Hanni)を起用した。ハニは24日、ミラノでグッチのショーに登場する。

 韓国ソウルで昨年、初のランウェイショーを行ったディオールに続き、グッチも5月に同市でクルーズコレクションを発表する予定だ。

 イタリアファッション協会(CNMI)によると昨年、同国アパレル業界の韓国での売上高は31%増加した。また、イタリア貿易促進機構(Italian Trade Agency)は、同国の対韓輸出品目上位10品目のうち7品目がファッション関連だとしている。(c)AFP/Isabelle Sciamma