【2月21日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)に世界最大のカーニバルが戻ってきた。17日に開幕したカーニバルは19日、主会場「サンボドロモ(Sambadrome)」でトップのサンバチームがパレードを行い、最高潮を迎えた。新型コロナウイルスの流行以降、通常開催は初。

 リオのカーニバルは、新型コロナの流行で一昨年は中止に追い込まれ、昨年は時期をずらして開催された上、「ブロコス」と呼ばれる路上パーティーも禁止されていた。

 10月の大統領選挙では、カーニバルに批判的な極右のジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領に左派のルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)氏が勝利したことで、今年は満を持しての開催となった。

 有名なサンバチーム「マンゲイラ(Mangueira)」のパレードの準備をしていたアマンダ・オリビアさん(34)はAFPに、「二重の喜びです。今年のカーニバルで前(ボルソナロ)政権が終わったことを祝い、コロナの恐怖も過去のものにできます」と話した。

 パレードでは、12のサンバチームがきらびやかな山車と音楽、華やかな衣装に身を包んだ大勢のシンガーとダンサー、打楽器隊の技で競い合い、優勝を目指す。(c)AFP/Louis GENOT