【2月18日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長は17日、中国とロシアの関係強化に警鐘を鳴らし、自由主義陣営の国々に対し、権威主義陣営に共に立ち向かうよう呼び掛けた。

 ストルテンベルグ氏はミュンヘン安全保障会議(Munich Security Conference)の際、「(NATOは)中ロ関係の強化・深化を注視している」と述べた。

 さらに、中ロは軍事演習や海と空の哨戒を合同で実施しているとして、「権威主義の大国同士が接近し、連携を強化している時こそ、民主主義と自由を信じるNATO加盟国が世界中のパートナー国と共に立ち上がることがより重要になる」と述べた。

 また、中国がウクライナ侵攻を注視しているとして、「(ロシアのウラジーミル・)プーチン(Vladimir Putin)大統領がウクライナで勝利すれば、中国政府の思惑や決断に影響を与えることになる」と指摘した。

 中国はロシアがウクライナ侵攻を開始した後、中立的な立場を保持しようとする一方、ロシアとの関係を深め、侵攻を非難していない。西側主要国は、中国が台湾に侵攻するのではないかとの懸念を強めている。(c)AFP