【2月17日 AFP】パキスタンの首都イスラマバードで16日、民家からペットのヒョウが脱走し、街を歩き回って4人に軽傷を負わせた後、麻酔の吹き矢で撃たれ捕獲された。野生動物当局が17日、明らかにした。

 ソーシャルメディアに投稿された動画には、2〜3歳の雄ヒョウが車の間を擦り抜け、男性を押し倒し、民家の庭の柵を跳び越すなど、約6時間にわたって市内をうろつく様子が映っていた。

 パキスタンでは、大型のネコ科動物は富と権力の象徴と見なされている。近年、外来種の哺乳類が大量に輸入・繁殖されて野生動物当局を悩ませており、昨年輸入が禁じられた。

 当局は今回捕獲したヒョウを、2020年に動物福祉に問題があるとして閉鎖された市の動物園に移送した。この施設では、同様に保護されたクマ、トラ各1頭、サル数匹が飼育されている。

 イスラマバード野生動物当局の責任者は「イスラマバードとラワルピンディ(Rawalpindi)の高級住宅地で複数人がヒョウなどの野生動物をペットとして飼っているとの情報がある」と話した。

 警察は現在、今回捕獲されたヒョウの飼い主を捜している。(c)AFP