【2月15日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は14日、トルコとシリアを襲ったマグニチュード(M)7.8の地震で、700万人以上の子どもが被災したと明らかにした。子どもの死者数は「数千人」に上る恐れがるという。

 ユニセフのジェームズ・エルダー(James Elder)報道官はスイス・ジュネーブで会見し、「地震に見舞われたトルコの10県には子ども460万人がいた。シリアでは子ども250万人が被災した」と述べた。

 地震による死者数は、両国合わせて4万人近くになっている。

 エルダー氏は死者数が増え続けていることに触れ、「親を亡くした子どもも多い」ことは明らかだと指摘。その数は「恐ろしい数字になる」と警鐘を鳴らした。

 子どもがいる家族は自宅に戻るのが不安で、通りやショッピングモール、学校やモスク、バス停や橋の下などで夜を明かしているという。

「雪や冷たい雨が降る寒さの厳しいこの時期に、数万世帯が雨風にさらされている」とし、低体温症や呼吸器感染症になった子どもの数が増えているとの報告があるとエルダー氏は指摘した。(c)AFP