【2月11日 AFP】イタリアのジョルジャ・メローニ(Giorgia Meloni)首相は10日、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が今週、欧州連合(EU)首脳会議に先立ちウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領をパリに招いたことについて、独仏を除く25人のEU首脳が「欠けていた」と改めて批判した。

 メローニ氏はEU首脳会議後の記者会見で、「エリゼ宮(Elysee Palace、仏大統領府)でのゼレンスキー氏との会談に招かれていたら、(マクロン、ゼレンスキー両氏に)こうした会談を行うべきではないと忠告していただろう」「ウクライナ問題に関しては、EU内で結束したメッセージを出すことが何よりも重要だからだ」と述べた。

 ゼレンスキー氏は8日、英仏を訪問。パリではマクロン氏とオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)独首相と夕食を共にした。

 メローニ氏は9日にも、マクロン氏がEU首脳会議に先立ちゼレンスキー氏を招待したのは「不適切だ」と批判。同日にブリュッセルでゼレンスキー氏と会談した後、来るキーウ訪問について話し合ったと明らかにしていた。

 マクロン氏は同日、仏独はウクライナ東部紛争の停戦合意である「ミンスク合意」に関与しているため、ウクライナ情勢で「特別な役割」を果たしていると主張。パリでの夕食会を正当化した。(c)AFP