【2月9日 AFP】スイス政府は9日、マグニチュード(M)7.8の地震に見舞われたトルコに派遣した救助隊が、9人を救出したと発表した。スイスの救助隊が生存者を救出したのは、約20年前に国際緊急援助活動に参加して以来初めて。
 
 トルコ南部で6日に発生したこの地震の死者は、隣国シリアと合わせて2万1000人を超えた。地震発生を受け、スイスは救助隊80人をトルコに派遣した。

 スイス外務省のバレンティン・クリバス(Valentin Clivaz)報道官は「海外の災害救助活動に派遣されたスイスの救助隊が生存者を発見したのは、20年間で初めてだ」とAFPに語り、スイス公共放送のフランス語放送局RTSの報道内容を認めた。

 RTSによると、スイスの救助隊は8日夜、トルコ南部ハタイ(Hatay)県の倒壊した建物から高齢女性を救出した。その後、9日にかけての深夜に乳児1人を含む4人家族を助け出した。他4人はそれ以前に救助したとされる。

 スイス政府は、救助隊員や医師、物流や住宅の専門家ら数十人を10日にもトルコに追加派遣する準備を進めている。シリアに対する支援も検討しているという。(c)AFP