【2月7日 AFP】アルペンスキー世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships 2023)は6日、フランスのメリベル(Meribel)で女子複合が行われ、フェデリカ・ブリニョネ(Federica Brignone、イタリア)が金メダルを獲得した。同種目で連覇を目指していた大本命のミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)は、回転の終盤でミスしてまさかの失格に終わった。

 昨年の北京冬季五輪で同種目の銅メダルに輝いたブリニョネは、午前中のスーパー大回転でシフリンを0秒96上回る最速タイムでトップに立つと、回転でも見事な奮闘を見せて2番手に入り、合計1分57秒47で優勝した。

 同種目では世界選手権を2度制し、北京五輪でも銀メダルを手にしたスイスのウェンディー・ホルドナー(Wendy Holdener)がトップと1秒62差で2位に入り、オーストリアのリカルダ・ハーザー(Ricarda Haaser)が同2秒26差で3位表彰台を飾った。

 一方、シフリンは回転で全ての視線が自身に注がれていた中、ロック・ド・フェル(Roc de Fer)コースの前半3分の2で鋭い滑走を披露してブリニョネの合計タイムに迫り、トップに立つかと思われたが、ゴール手前のゲートをまたいでしまった。

 これで第2次世界大戦(World War II)後の世界選手権で歴代最多記録に並ぶ、シフリンの通算7個目となる個人金メダル獲得は、8日に行われるスーパー大回転まで持ち越しとなった。これまでその快挙を達成しているのは、トニ・セイラー(Toni Sailer、オーストリア)、マリエール・ゴアシェル(Marielle Goitschel、フランス)、アニャ・パーション(Anja Paerson、スウェーデン)の3人となっている。(c)AFP/Luke PHILLIPS