【1月11日 AFP】英国の覆面ストリートアーティスト、バンクシー(Banksy)がウクライナ支援のために作品を販売しているオンラインサイトが、ロシアのIPアドレスからサイバー攻撃を受けている。販売を手掛ける慈善団体が10日、明らかにした。

 バンクシーは、慈善団体「レガシー・オブ・ウォー財団(Legacy of War Foundation)」を通じて、新作の限定版プリント50枚を1枚5000ポンド(約80万円)で抽選販売している。利益は、ウクライナ侵攻で影響を受けた人を支援するための資金に充てられる。

 販売されている作品は「FRAGILE(もろい、割れ物注意の意)」と印刷された箱の側面を滑り落ちるネズミを描いたもの。購入するには同団体にオンライン登録する必要がある。

 しかし、現在サイトには「申し込みが100万件(さらにロシアのIPアドレスからの攻撃が3500件)を超えたため、しばらくお待ちください」「抽選を進めており、当選者には間もなくお知らせします」とのメッセージが掲載されている。

 バンクシーは先に、同団体のチームがウクライナの爆撃を受けた建物の中で、市民に医療や暖房、新鮮な水を提供しているのを目にしたことから、支援していると明らかにした。

 さらに昨年、ウクライナの首都キーウ周辺の破壊された建物で見つかった壁画7点を、自身が制作したと明らかにしていた。(c)AFP