【1月10日 AFP】アルメニアのニコル・パシニャン(Nikol Pashinyan)首相は10日、ロシアが主導する軍事演習をアルメニア国内で実施する考えはないと表明した。

 パシニャン氏は記者会見で、ロシアが主導する旧ソ連圏の集団安全保障条約機構(CSTO)の軍事演習を今年アルメニアで実施する理由は見当たらないとの考えを示した。

 同氏は「演習は実施されない」とし、「アルメニアにとってCSTOの演習を今年国内で実施するのは得策でない」と述べた。

 パシニャン氏は昨年12月、自国とアゼルバイジャンの係争地ナゴルノカラバフ(Nagorno-Karabakh)に展開したロシア平和維持部隊の役割に疑問を呈していた。軍事演習を実施しない意向を表明したことで、ロシアに対する不信感の高まりを示唆した格好だ。(c)AFP