【1月10日 AFP】ペルー当局は9日、左派のペドロ・カスティジョ(Pedro Castillo)前大統領の罷免と身柄拘束に抗議するデモ隊が、南東部プノ(Puno)州フリアカ(Juliaca)の空港で治安部隊と衝突し、少なくとも12人が死亡したと発表した。

 ペルーでは昨年12月7日、弾劾投票で罷免されようとしていたカスティジョ前大統領がその直前に議会解散と政令による統治への移行を試み、逮捕された。以降、カスティジョ氏を支持するデモ隊が、後任のディナ・ボルアルテ(Dina Boluarte)大統領の退陣を要求。同月14日には全土を対象に30日間の非常事態宣言が発令された。

 カスティジョ氏支持者は2026年に予定されている総選挙の早期実施を要請。これに対しボルアルテ氏は、24年4月に前倒しする意向を示している。

 ボリビアと国境を接するフリアカは反政府デモの拠点となっており、4日には無期限ストライキが宣言された。(c)AFP