【1月5日 AFP】ベトナム南部メコンデルタ(Mekong Delta)地域のドンタップ(Dong Thap)省当局は4日、建設現場に打ち込まれたコンクリートくいの空洞部に4日間閉じ込められていた10歳の少年が死亡したと発表した。

 少年は昨年12月31日、橋の新設工事を行っている現場で金属くずを探していた時にコンクリートくいの内部に誤って転落したとみられる。救助隊は、深さ35メートルまで埋まったコンクリートくいを引き上げた上で切断して少年を救出しようとしていた。

 だが、同省のドアン・タン・ブー(Doan Tan Buu)副知事は、医療専門家の意見を聞いた上で少年の死亡を発表した。

 副知事は現地で報道陣に対し、「少年は地下深くにある柱の空洞部に閉じ込められていた。複数箇所をけがした状態で、非常に長時間にわたり酸素も不足していた」「少年の救助を優先してきたが、この状況で生き延びるのは不可能だ」と語った。

 また、遺体の収容についても「非常に困難な作業」になるとの見方を示した。(c)AFP