【12月30日 AFP】ペルーの首都リマの聖なる丘サンクリストバル(San Cristobal)で28日、全国から集まったシャーマン13人が毎年恒例の次の年の運勢を占う儀式を行った。

 シャーマンらは太鼓をたたき、呪文を唱え、コカを吸い、強い幻覚作用のある飲み物を飲み、これからの12か月間を占う。周りにはコカの葉と花びらが散る中、マリアという名の蛇が、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領らの肖像の上をなめらかにはっていく。

 2023年はどのような年になるだろうか?

 ロシアによるウクライナ侵攻は終わるという。シャーマンの一人はAFPに対し「(ウクライナには)来年、平和が訪れる。侵攻は8月までに終わるだろう」と予言した。

 カラフルなポンチョをまとい、ほら貝を手にした別のシャーマンは北米で自然災害が相次ぎ、大勢の死者が出ると語った。また、サッカー元ブラジル代表のペレ(Pele)さんは、来年に亡くなるとの見方を示した。

 ブラジル左派のルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)次期大統領については、就任当初はルラ氏の考えに同調しない政敵がいるため小さな混乱が生じるが、その後政権は安定すると述べた。

 シャーマンらは地母神「パチャママ」と父なる太陽神「タイタ・インティ」に2023年が良い年になるよう祈りをささげた。地面に敷かれた色鮮やかな毛布の上に置かれたオレンジやバナナ、リンゴは豊穣(ほうじょう)と繁栄を象徴しており、黄色いバラの花びらで「ハッピー2023」と書かれていた。(c)AFP