【12月28日 AFP】アルメニアのニコル・パシニャン(Nikol Pashinyan)首相は27日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との会談で、自国とアゼルバイジャンの係争地ナゴルノカラバフ(Nagorno-Karabakh)に展開したロシア平和維持部隊の役割に疑問を呈した。

 人口約12万人のナゴルノカラバフでは今月中旬から、アゼルバイジャンの活動家らが違法採掘に抗議するとしてナゴルノカラバフとアルメニアを結ぶ唯一の陸路、ラチン(Lachin)回廊を封鎖。その結果、ナゴルノカラバフでは食料、医薬品、燃料などの搬入が止まっている。

 この抗議行動について、アゼルバイジャン側は自然発生的なものだと主張しているが、アルメニア側は同国にナゴルノカラバフを放棄させるためにアゼルバイジャンが仕組んだものだと非難している。

 パシニャン氏は独立国家共同体(CIS)非公式首脳会議が開かれたロシア・サンクトペテルブルク(St. Petersburg)でプーチン氏と会談。ラチン回廊は「ナゴルノカラバフに駐留するロシア平和維持部隊が責任を負うべき地域である」にもかかわらず、「管理されていない」と指摘した。(c)AFP