【12月28日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の最優秀守備選手に3度輝いたアリゾナ・カーディナルス(Arizona Cardinals)のJJ・ワット(J.J. Watt)が27日、今シーズン限りで現役を引退すると発表した。

 33歳のワットは、タンパベイ・バッカニアーズ(Tampa Bay Buccaneers)に敗れた25日の試合が最近生まれた息子のコアくんにとって最初の試合であり、自身にとって「最後の」ホームゲームだとツイッター(Twitter)に記し、「私の心は愛と感謝であふれている。最高に名誉で光栄だった」とつづった。

 DEとしてヒューストン・テキサンズ(Houston Texans)で10年を過ごしたワットは、2021年にカーディナルスに加入し、今シーズンは直近14試合で先発。2012、14、15年に最優秀守備選手に輝いたほか、オールプロ選出は7回を数え、将来の殿堂入りが確実視されている。

 通算成績はサック111.5回、タックル580回、ファンブルフォース27回。2012、14年には20.5回のサックをマークし、複数のシーズンで20回以上のサックを記録したのは1982年以降でワットしかいない。

 2017年にはフィールド内外で活躍した選手に贈られるウォルター・ペイトン賞(Walter Payton Man of the Year)を受賞するなど、地域貢献や慈善活動でも幅広く称賛されている。ハリケーン「ハービー(Harvey)」の被災者支援では、自身の基金で3700万ドル(約49億6000万円)を調達。この支援金によって米ヒューストン(Houston)では、1183戸以上の家屋が再建された。 

 カーディナルスの今季残りの2試合は、アトランタ・ファルコンズ(Atlanta Falcons)とサンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)とのロードゲームとなっている。(c)AFP