【12月27日 AFP】韓国軍は27日、領空侵犯した北朝鮮の無人機5機を撃墜しなかったことについて謝罪した。即応能力の欠如だとして批判を浴びていた。

 26日の侵犯を受け、韓国軍は警告射撃を行い、無人機を撃墜するために戦闘機と攻撃用ヘリを出撃させた。無人機のうちの1機は首都ソウル近郊まで飛来した。

 韓国軍統合参謀本部は「昨日、敵の無人機5機が韓国の領空を侵犯した。わが軍は(無人機を)探知し追跡したが、撃墜できなかったことについて謝罪したい」との声明を出した。

 無人機の追跡は5時間に及んだが、全機が北朝鮮に帰投したとみられている。

 統合参謀本部は、軍には「真の脅威となる攻撃用無人機」を撃墜する能力はあるが、より小型の偵察用無人機を探知し撃墜するのは限界があると説明。「結果として、軍の即応能力の欠如によって国民に多大な心配をかけた」と陳謝した。(c)AFP