【12月24日 AFP】ミャンマー軍事政権は23日、国連安全保障理事会(UN Security Council)が21日に暴力の停止と民主化指導者アウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)氏(77)らの解放を求める決議案を採択したのを受け、安保理がミャンマーを「不安定化」させようとしていると非難した。

 ミャンマー外務省は決議について、「ミャンマーへの内政干渉に当たる要素が複数含まれており、そうした要素は国連(UN)の原則と目的に反している」「政府の取り組みを支援する代わりに、圧力をかけて国を不安定化させるのはミャンマーのためにならない。わが国はこうした行為を受け入れられない」と主張した。

 採決では15か国中12か国が賛成。ミャンマーの友好国で常任理事国でもある中国とロシアは、拒否権を行使せず棄権した。安保理がミャンマー情勢に関する決議を採択したのは初めて。(c)AFP