【12月21日 AFP】ロシアのマクスト・シャダエフ(Maksut Shadayev)デジタル発展・通信・マスコミ相は20日、同国が2月24日にウクライナ侵攻を開始して以降、約10万人のIT技術者が国外に流出したと発表した。

 侵攻開始以降、若者が大挙してロシアを離れた。特にIT業界やリモートワークが可能な職種で、頭脳流出が懸念されている。9月に予備役の部分的動員令が発動されると、国外脱出が再び活発化した。

 ロシアの通信各社によると、シャダエフ氏は「IT企業の従業員の最大10%が出国したまま戻っていない。計約10万人のIT技術者が国外に滞在している」と述べた。出国したIT技術者の8割はロシア企業でリモートワークを続けているという。

 シャダエフ氏は国外脱出の原因には触れず、出国者を「外国企業に職を求めざるを得ない」状況に追い込まないために、リモートワークに「厳格な制限」を課さないよう推奨した。

 国外に脱出したロシア人の多くはアルメニア、ジョージア、カザフスタンなどの近隣諸国や、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在している。(c)AFP