【12月17日 AFP】インドネシアのジャワ(Java)島で先月発生した地震で、地元当局は16日、死者数が大幅に増え、602人となったことを明らかにした。最も被害の大きかった町で、これまで報告されていなかった死者を当局が確認した結果という。

 インドネシアで最も人口の多い西ジャワ(West Java)州に位置するチアンジュール(Cianjur)では先月21日、震源の浅いマグニチュード(M)5.6の地震が発生。犠牲者の大半は、建物の倒壊や土砂崩れにより亡くなった。

 チアンジュール当局の報道官はAFPに対し、地元住民から寄せられた情報から、死者数がこれまで考えられていた334人よりも大幅に多いことが判明したと説明。現地では震災後、多くの人が親族の死亡を当局に報告せず、埋葬を急いだという。

 地方防災局(BPBD)も同じ死者数をソーシャルメディアに投稿。同局職員はAFPに、この数字を事実と認めた。

 一方、国家災害対策庁のアブドゥル・ムハリ(Abdul Muhari)報道官はAFPに対し、同庁が確認している死者は335人だとした上で、新たな死者数について確認中だと述べた。(c)AFP