【12月11日 AFP】米大学フットボールの年間最優秀選手に贈られるハイズマン賞(2022 The Heisman Memorial Trophy Award)の受賞者が10日に発表され、南カリフォルニア大学(University of Southern California)のQBケイレブ・ウィリアムズ(Caleb Williams)が選出された。

 ウィリアムズは2年生の司令塔で、最終候補まで残った他の3人はいずれもカレッジフットボールのプレーオフに進出したQBだった。トロージャンズ(Trojans、南カリフォルニア大学)はパシフィック12カンファレンスの優勝決定戦でユタ大学(University of Utah)に敗れ、プレーオフ進出を逃した。

 シーズンは残念な幕切れに終わったものの、ウィリアムズのパフォーマンスはハイズマン賞に値するものだった。今季13試合の出場で、パスでは4075ヤードを獲得して、タッチダウンパス37本をマーク。ランでは372ヤードを稼ぎ、タッチダウンを10本奪った。喫したインターセプトはわずかに4本で、予測不能のパスやしびれるようなランに加え、ピンチを切り抜ける心躍るような能力を見せつけた。

 ウィリアムズは1位票を544人から集めて2031ポイントを獲得。次点だったテキサス・クリスチャン大学(Texas Christian University)の4年生マックス・ダガン(Max Duggan)は1位票188人で1420ポイントだった。

 授賞式でウィリアムズは「きょうここに立っているのは自分かもしれないが、ほかのみんなはカレッジフットボールのプレーオフに進める。全てに勝つことはできないのかな」と話し、会場のリンカーン・センター(Lincoln Center)は笑いに包まれた。(c)AFP