【12月1日 AFP】元自転車ロードレースのダヴィデ・レベッリン(Davide Rebellin)氏が30日、イタリア・ベネチア(Venice)の自宅近くでトラックにはねられ死亡した。51歳。地元メディアはひき逃げだと報じている。

 レベッリン氏はクラシックレースで世代最高の強さを誇り、2004年にはリエージュ~バストーニュ~リエージュ(Liege-Bastogne-Liege)、フレッシュ・ワロンヌ(La Fleche Wallonne)、アムステルゴールドレース(Amstel Gold Race)で3連勝し、アルデンヌ・クラシック(Ardennes Classics)同一年全制覇を果たした。

 ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia)の12回を含め、グランツール(三大ツール)には19回出場。1996年のジロでは自身唯一のグランツール区間優勝を飾るなどし、6日間マリアローザ(ピンクジャージー)を維持した。

 2008年の北京五輪では男子個人ロードレースで2位に入ったが、赤血球の産生促進作用があるエリスロポエチン(EPO)に陽性反応を示し、銀メダルを剥奪された。

 イタリアメディアによると、交差点で事故に遭ったレベッリン氏は即死で、トラックは立ち止まることなく現場を去った。下部の大会で昨年まで現役を続けていたレベッリン氏。家族は「自転車に乗るために生きた」人だったと故人をしのんだ。(c)AFP