【11月29日 AFP】カナダのメラニー・ジョリー(Melanie Joly)外相は28日、ロシアのオレグ・ステパノフ(Oleg Stepanov)駐カナダ大使がLGBTQ(性的少数者)について「悪意に満ちた」ツイッター(Twitter)投稿をしたとして、呼び出す考えを示した。投稿には、同性愛者を公言する加スポーツ相に触れたものもあった。

 ロシア大使館は本国で書籍から映画、SNS投稿に至るまであらゆる形のLGBTQ絡みの「プロパガンダ」を禁止する法案が承認されたのを受け、虹色のレインボーフラッグに、禁止を示す赤い丸と斜線が重ねられた写真を投稿。「すべては家族に関することだ。家族とは男女1組と子どもたちのことだ」とツイートした。

 また、パスカル・サントンジュ(Pascale St-Onge)スポーツ相について、「自分がこの世界にどうやって現れたか調べて説明してほしい」と投稿した。

 ジョリー外相の副報道官はロシア大使館の投稿を受け、「受容と寛容を重んじるカナダの価値観に対する攻撃だ。外相はグローバル連携省に対し、ロシア大使を呼び出してその旨を伝えるよう指示した」と書面でコメントした。

 サントンジュ氏も、「同性愛を嫌悪するロシアのプロパガンダはここでは歓迎されない」「ロシア国内のLGBTQ2+の人々に対する扱いは恥ずべきであり、基本的人権に対する攻撃だ」と反論した。(c)AFP