【11月19日 AFP】犬や猫用のウエットフードの二酸化炭素(CO2)発生量はドライフードの7倍以上で、環境に及ぼす影響がはるかに大きいとの研究結果が発表された。

 科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に論文を発表したブラジル・サンパウロ大学(University of Sao Paulo)の研究チームは国内で犬618匹と猫320匹を対象に、ペットフードが環境に与える影響として生産に必要となる温室効果ガス排出量や土地の面積および水量などを調査した。

 市販および自家製のウエットフードとドライフードの栄養成分とカロリーを割り出し、体重10キロの犬が1日平均534キロカロリーを摂取した場合で概算したところ、「ドライフードでは年間828.37キロのCO2が発生するのに対し、ウエットフードでは6541キロ」になるとしている。

 ウエットフードのCO2発生量はドライフードより689%も多いことになる。

 研究チームは「飼い主が犬や猫に水分量の多いウエットフードではなくドライフードを与えるようになれば、ペットフードが環境に与える影響を大幅に削減できる」としている。(c)AFP