【11月19日 AFP】ドイツのケルン大聖堂(Cologne Cathedral)に隣接する工房で、フランス・パリのノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)のステンドグラス4枚の修復作業が行われている。ノートルダム大聖堂は、2019年の火災で大きな被害を受けた。

 工房の科学技術担当責任者、カトリン・ヴィットシュタット(Katrin Wittstadt)氏は「さまざまな感情とリンクしているこの修復作業を受託するのは特別なこと。ステンドグラス自体もそうだが、プロジェクトにも情熱が込められている。開梱した瞬間にそのエネルギーを感じた」と述べた。

 作業はそう複雑ではない。火災によるダメージは少なく、状態も悪くない。ただ、シリコン接着剤での修復が必要なパーツが多く、作業時間も限られている。来春にはノートルダム大聖堂に戻さなければならず、できるだけ迅速に、そして丁寧に作業を進めなければならない。

 修復作業の担当者は「ノートルダム大聖堂はフランスだけでなく欧州にとっても重要な建築物。こうして作業を担当できるのは光栄だ。50年前のステンドグラスの修復作業はとても興味深く、現代のものとは異なる課題がある」と話した。

 映像は10月26日撮影。(c)AFP