【11月17日 AFP】米軍制服組トップのマーク・ミリー(Mark Milley)統合参謀本部議長は16日、中国が台湾を攻撃すればロシアのウクライナ侵攻と同様の「戦略的過ち」を犯すことになると警告した。

 ミリー氏は中国の台湾攻撃について、「賢明ではなく、(ロシアのウラジーミル・)プーチン(Vladimir Putin)大統領がウクライナで犯しているのと同じ、政治的、地政学的、戦略的過ちを犯すことになるだろう」と記者団に語った。

 中国の習近平(Xi Jinping)国家主席については「合理的行為者」だと思うとした上で、「台湾を攻撃するのは過大なリスクを伴い、中国軍の戦略的敗北に終わると習氏は近く判断するだろう」と述べた。

 また、中国軍は1979年の中越戦争以来、実戦経験がないと指摘。爆弾やミサイルで台湾を攻撃するのは容易だが、山がちで人口密度の高い台湾を実際に制圧するのは「非常に困難」との見方を示した。

 ミリー氏は「海峡を渡って台湾に侵攻するのは非常に危険な賭けになる。中国には経験も知見もない。訓練も依然行っていない」と話した。(c)AFP