【11月15日 AFP】インドネシア・バリ(Bali)で開催されている20か国・地域首脳会議(G20サミット)に出席したロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は15日、停戦協議再開に向けてウクライナが提示している条件は「非現実的」だと述べた。

 ラブロフ氏は記者団に対し「全ての問題はウクライナ側にある。頭から協議を拒否し、明らかに非現実的な条件を提示している」と指摘した。

 同氏はフランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領と会談した際にもこの考えを伝え、ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相との会談でもロシアの立ち位置を説明したと述べた。

 ラブロフ氏は「第三世界の国々は、ロシアとの協議を禁止する法律や(ウォロディミル・)ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)の大統領令など、ウクライナのせいで(対話)プロセスが進んでいないことをよく理解している」との見方を示した。

 その上で、「ゼレンスキーを自制させ、現状を変える必要があり、ウクライナの人々のためにならないと説得することに西側が真剣である具体的な証しを見たい」と訴えた。(c)AFP